腹の虫に聞いてみよう
掲載日時:2009.06.05 14:00 コメント [0] , トラックバック [0]
「や、お久ぶりです。ちょうどお会いしたいと思ってたところなんですよ。これって虫の知らせかしら」なんてひと言から、鑑定がスタートすることはままあります。
たとえ卓をはさんで向かいあった方が、憔悴しきったご様子で椅子に沈みこんでいても、それを指摘するのは野暮ってもんです。そんなわけで「虫の知らせ」はお仕事の潤滑油、重宝させてもらってます。
いいづらいこと、縁起でもないことは、虫のせいにしたというのがこの言葉の始まりだと言います。他人に言うときに、「いやあ、虫の知らせで......」だったら、角も立ちませんものね。日本人と虫の深い関係が、この生活の知恵を生んだのでしょう。
腹の虫、癇の虫といった身中に巣食う虫のルーツは、戦国時代の医術書『針聞書』(はりぎきしょ)によるものだったそう。この本は今でいう鍼灸師さんの養成マニュアル。針の打ち方や、体の中にひそむ虫の姿を図解で示しているものです。
ちょっとここに出てくる虫たちをのぞいてみましょう。
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馬癇(うまかん)
馬の姿をした「馬癇」は心臓で大暴れする虫です。この虫が暴れると、意識不明になる恐れあり。
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大病の血積(たいびょうのけっしゃく)
しっぽが扇状で体は赤い「大病の血積」。大病の後に現れます。胃の中に隠れて悪さを働くそう。
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悪虫(あくちゅう)
鋭い6本の爪で脾臓にしがみつく「悪虫」。宿主が食べたご飯を横取りする困った虫。「痩せの大食い」タイプの人は、悪虫が寄生しているのかも。
ご覧いただいた虫たちは、なんと『針聞書』のイラストを精密に再現したフィギュア。発売元によると「この虫たちは、いやな人間関係をお祓いしてくれる護符、お守りです。」とのこと。グロ可愛くなんともシャレの効いた企画ですが、考えてみれば、ストレスが病気の原因であることは、現代医学ですでに解明されています。
ホントは言いたいそのひと言をぐっと呑み込んで耐えているそこのあなた、たまには腹の虫のご機嫌をうかがってみてはいかがでしょう。
(逢坂杏)
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掲載日時:2009.06.05 14:00 コメント [0] , トラックバック [0]
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