「人は生きてきたように死んでいく」..新しい医療スタイル『ホスピス』の意味
掲載日時:2009.10.27 12:00
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掲載日時:2009.10.27 12:00
先日江原さんの次の活動はホスピス! ということを記事にしたことで「ホスピス?」ってわたしのどこかで気になっていたみたいで。。。
タイミングよく10月9日の毎日新聞の夕刊に掲載されていたホスピス医・柏木哲夫先生のインタビューを拝読する機会に恵まれ、20年間で2500人をみとった先生だからこそお話できる「人は生きてきたように死んでいく」という死生観に圧倒されました。
ところでホスピスってまだ新しい医療のスタイルなんですね。
■ ホスピスとは?
元々は中世ヨーロッパで、旅の巡礼者を宿泊させた修道院がホスピスの源泉。1967年にイギリスで女医シシリー・ソンダースさんが開設したセント・クリストファー・ホスピスが現代ホスピスの基礎となりました。緩和ケアを基本とした「死に行く人への全人的アプローチ」を実践しました。
(柏木哲夫・著『いのちに寄り添う』より)
柏木先生は、「どういう状況が幸せか」について、毎日新聞夕刊のインタビューでこう答えています。
でも、不平不満ばかりで生きてきた人が「感謝の人」に変わる例外もあるそうです。客観的な幸せはありませんね。単なる「幸福」ではなく、「幸福感」という「感」の文字が入るのがミソだと思います。
「ある」ものではなく、「感じる」ものです。幸福を感じる力は個々によって違います。その中で「こんなことでも感謝出来るのか」と驚くほど何に対しても感謝する人、いわゆる「感謝力」のある人がいる。本人の努力や持ち味などいろいろな要素があるのだろうけれど、周囲に感謝する人はとにかく幸せです。人生がそれだけ幸福感に満ちるわけですから。
「人は生きてきたように死んでいく」。多くの人をみとってきた私の実感する言葉です。文句ばかり言いながら生きてきた人は、文句ばかり言って亡くなっていきます。
感謝しながら生きてきた人は、感謝しながら亡くなっていきます。
柏木先生の言葉がとても印象的だったので著作も3冊読んでみました。その中に不平不満で生きてきた人が例外的に「感謝の人」に変わるきっかけを2つ、音楽療法士の方との対談でお話されていました~。
「最期の飛躍」のきっかけベスト1の「小学唱歌」は、こちら。末期の患者さんは、動けなくなって、ベッドの上の生活をしたときにふりかえられざるを得なくなるというか、本能的に今までの自分の過去をふりかえる、自分の意思をふりかえる、という面があります。そのとき、様々な人にしてもらったことを思い出し、他者の世話になって生きてきた、ということに気づく人がいるんです。そして気づいたとき、家族も驚くくらい、その人は不平の人から感謝の人に変わるんです。
「ありがとう。世話になるな」と。我々スタッフに対しても、ある一定の時期から、「看護師さんお世話になったね」、「先生ありがとう」と最期の跳躍をして、亡くなっていく。これは、人は生きたように死んでいくという通説の例外です。
その例外のひとつのきっかけになるのが、私が勝手に「自主的内観療法」と言っている、強制されたのではない「ふりかえり」です。
もうひとつのきっかけは、音楽。
ロビーで「小学唱歌」を何曲か歌って涙を流されて、それからCDで昔の曲を聴き始めた人が、今までの不平不満の人生から大きく変えられて、穏やかに最期を迎えられるという場合があるんです。
(「最期の跳躍」~『ホスピスのこころを語る 音楽が拓くスピリチュアルケア』より)
幸福「感」。感じるという文字がはいるのがミソ。なんとな~くよ~くわかるんだなぁ、確かに。この曲には「感謝」がめいっぱいつまってる!
(まりこ)

柏木 哲夫 (著)

柏木 哲夫 (著), 栗林 文雄 (著)


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