LSD&瞑想ジョグ☆ランナーズハイの世界へようこそ!
掲載日時:2010.02.20 18:00
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掲載日時:2010.02.20 18:00
第2次ジョギングブームともいわれる昨今、寒さや雪にも負けず、颯爽と街を駆け抜けていくランナーの姿をよく見かけますね。
最初のブームが巻き起こった 1970年代には、当時流行のニューエイジ思想とも相まって、なかなかナイスな「スピジョグ本」が数多く出版されていたようです。
なかでも究極の一冊と呼べるのが、この『走る禅』(原題:THE PSYCHIC POWER OF RUNNING V・アンドリュース著 絶版)。全編通してブッとんだ内容の本書は、ジョギングを通じて悟りを開くことがテーマとなっています。
ランニング中、心のなかで起こる変化は、人間の胎児の発育過程と似ているという。胎児の発育はまず胚からはじまり、ついで身体の各部分ができてゆく。ちょうどそれと同じように、ランニング中に350万年にわたる人類の精神的進化の過程が呼び起こされる。第7章「ランニングで発見する無意識の神秘性」
などという、嘘かまことかわからぬ過激な一文とともに掲載されているのは、左の図。
解説を読むと、ジョギング開始後30分で「ランナーのハイ」に、40分で「すべてのものがきれいに見える」サイケデリック状態に、わずか1時間後には「瞑想と祈りの感じ、夢見るような状態」へと到達。さらに走り続けると、集合無意識の層が活性化されて、心の中には至るところ夢のような幻想が浮かび始める......。
そして最終的には──
海辺のかもめ、森の木立ち、これらをながめただけで神秘な感に打たれ、宇宙の創造物の本質がわかることがある。
──とまで書かれています。ワオ! いますぐジョギングシューズに履き替えて、表へ飛び出したくなりますね。ま、この文章、若干"盛りすぎ"の感はあれど、日頃よく走っているランナーなら、著者の言わんとしているココロが「わからなくもない」のではないでしょうか?
運動不足解消やダイエットが目的で走り始めたランナーの多くが、ジョギングにハマッていく過程で、メンタル面への目覚ましいポジティブ効果に否応なく気づかされていくといいます。また、日常的に走り続けていれば、いわゆる「ランナーズハイ」なども、わりと普通に味わえる感覚だったりします。
一方で、体にいいのはわかるけど、キツくて続くわけがない......などと思っている方には、まずは、ゆっくりゆっくり走る練習がおすすめです。
無心に走ることについてひとつの経験的な事実がある。つまり"無我の境地"に達するのには走った距離やスピードより時間が大切だというのである。......1時間も走ると心は別の状態になり......いわゆる禅の"無心の境地"になり、周囲と一体化する。身体は空中をさまよい時間の観念もなくなる。
ゆっくりと長い距離を走る「LSD(Long Slow Distance )」。奇しくも、サイケデリックな秘薬と同じ名称を持つこのLSDは、息の切れる速度を下回るゆっくりしたスピードで、長い距離をトコトコ走る、脂肪燃焼効果◎のダイエットにもGOODなトレーニングです。
最初は10分間しか走れなかったとしても、さらにスピードを落として、同じ距離を15分、20分かけて、ゆっくり走ればよいのです。距離ではなく、時間を延ばしていくやり方で少しずつ体を慣らしていけば、「悟りの境地」はすぐそこかもしれませんよ♪
筑波大学大学院准教授、鍋倉賢治さんのランニング・コラム「楽しく走ってステップアップ講座」では、そのものズバリの「瞑想ジョギング」や「LSD」などが詳しく解説されています。130回を超える長期連載ですが、どの回もわかりやすくて勉強になるだけでなく、読むと走りたくなる、とてもステキなコラムです。この機会に、ぜひご一読を──。
瞑想(走)ジョギングのすすめ、9月はスタートライン LSDから始めよう!、マラソンは太古からのメッセージ[楽しく走ってステップアップ講座]
(シラカミケンイチ)

ジョン J. レイティ (著), エリック ヘイガーマン (著), John J. Ratey (原著), Eric Hagerman (原著), 野中 香方子 (翻訳)

上野 圭一 (著)


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