「祈る」ことは「生み出す」こと~新年に読みたい1冊『初詣の願いを祈りに』
掲載日時:2010.12.31 12:00
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掲載日時:2010.12.31 12:00
「初詣で行う『願いごと』を、『祈り』に変えることができれば、日本は変わるのではないでしょうか?」
そんな一文から始まる1冊、『初詣の願いを祈りに』(環境意識コミュニケーション研究所)という本が発売されました。
初詣ではやはり個人的な願いごとをしたいのが人間の心情というものですよね?
でもその個人的な願い事が、実は「自分にはこんなエゴがあります」という神様への表明になるとしたら? そう考えると、少し願い事をする気が失せてしまいますよね......。
せっかくの神様とのコミュニケーションの場なのに、エゴの発表会になるのは恥ずかしい。
なら今年は1度、自分のエゴをひとまず横に置いておいて、エゴの代わりに「祈り」を神様に表明してみるのも悪くないかもしれません。
「でも祈りって具体的にどういうことなの?」
それが問題だったりもするわけなのですが、この本にはあらゆる視点から「祈り」というものが書かれています。なのでこの本を読み終えたとき、自分にとっての祈りが何であるのかが、わかるようになりますよ。
まず、祈りを見つけるためにも、1度「無」になってみると良いそうです。その「無」という状態への導き方も、とてもシンプルで簡単な瞑想方法として記載されています。
「『無』になるというのは、すべての考えを解き放つことです。それは、考えのほとんどが、エゴか、集団的なエゴの産物だからです」
そして「無」になれたとき、生きる目的が見えてくるとおっしゃっています。
その生きる目的を表明することが、祈りということなのでしょうか?
この本には、著者の柳瀬宏秀さん以外にも、著名人から宮司さん・住職さんなど、さまざまな分野の方の祈りに関するメッセージが書かれています。どのメッセージも、その道のトップの方々の言葉だけあって、とても深くて素晴らしい内容ばかりです。
そして、この本のもう1つの魅力はというと、願いと祈りの違いから見えてくる、沢山の深い哲学です。その中でも、目から鱗が零れ落ちた文をいくつか挙げさせていただきます。
「ツィッターで一言つぶやけば、地球が振動する。
『働く』とは、『はた が、楽になる』ように、『人』が『動く』
祈りとは、『意」』(い)+『乗り』(のり)
『願い』は自分のための願い。『祈り』は神も乗れる願い。祈りは、表明であり、顕れ。『思』を『表明』したとき、それはほとんど実現する」
最後に、大晦日・初詣を控えた皆様に、柳瀬さんのこんな一言で締めくくりたいと思います。
「何を祈りますか? つまり、あなたは、何を生み出しますか?」
(chick)

柳瀬 宏秀 (著)


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