バレンタインデートに! まぐわいの本質がわかるエロスピ映画『YOYOCHU』
掲載日時:2011.02.02 20:00
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掲載日時:2011.02.02 20:00
各界の著名人が熱いラブコールを送る"ヨヨチュウ"こと代々木忠。72歳の現役AV監督。
エロスピ友から推奨されていたドキュメンタリー映画『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』を観てきました。
「彼が手掛けた数々の作品は単なるAVの枠を超え、心理学や社会学、生物学そして精神医学の観点からも語られ、AVという男性主体のマーケットにおいて、女性やフェミニストを含む多くの識者からも高い評価を得ている。そして彼がそんな様々な分野にわたる試行錯誤を繰り返す最終的な目的は、「人はどうしたら幸せになれるか?」という永遠の課題を実現する事だ」
「愛とは何か? SEXとは何か? AVを撮りながら愛を問い続け、心までも裸にしてその答を炙り出した男。その波乱にみちた人生を描き切った最初で最後のドキュメンタリーが、今ここに解禁される」
(公式サイトより)
鑑賞後の率直な感想は、「戒めとなるか、すんなり腑に落ちるかハッキリ分かれる、自分のセックス観を省みる踏み絵みたいな映画!」
通常のAV作品は消費者が抜くためだけの即物的な性描写が多いですが、代々木監督は「オーガズム」を通して、出演者の「生き様」を炙り出していきます。スピ女にとって興味深い、催眠、チャネリング、多重人格をテーマにしたディープな作品も多くあります。
劇中で特に印象的だった「オーガズム」を掘り下げるシーンをご紹介します。
「目を見て、イキなさい」
代々木監督は、とにかくセックス中に「目を見る」ことにこだわるのです。エロスピ的理想のセックス、「目合い(まぐわい)」の一部始終が、彼の作品には収められています。
目を見つめあうことで深いオーガズムを体験していく出演者たち。劇中登場する実の娘(!)に「セックス中、目を見ない男はダメだ」と指導するエピソードも、「まぐわい」へのこだわりがうかがえます。
本番なしの演技でつくられたピンク映画から、「女性の本物のオーガズム」を映像に収めることがセンセーショナルだったAV時代初期のインタビュー。
撮影を終えた女優がオーガズム体験について、
「お母さんのお腹の中にいるみたい。善も悪もない世界」
「終わって何かがつかめたような気がした瞬間、(その場にいる)みんなの体と混ざったような気がする」
とヒーリングやセラピー後に似た興味深い感想を述べています。女優も男優も、涙を流しながら、カメラの前で自分をどんどん明け渡していく。「心まで裸になれ」という代々木監督の信念が貫き通されているからこそなせる技、ヨヨチュウマジック。
フランスの思想家ジョルジュ・バタイユは、セックスを「小さな死」と、表現しています。
オーガズムは臨死体験であり、「破壊と再生」の儀式。そうやって、女性は生きながらに新しい自分に生まれ変わっていく。オーガズムを感じる能力も幸せを感じる能力も根源の部分では、同じなのかもしれません。
セックスアドバイザーである筆者の元には、多くの「イケない女性」が相談に来ますが、彼女たちが「イクこと」にこだわるのは、快楽だけでなく、「生まれ変わりたい」「幸せになりたい」という本質的な欲求からくるものではないか、と改めて考えさせられました。
パートナーに対してどこかでストップがかかっている、自分をさらけだせない、そんな「イケない」女性にも観て欲しい。きっと、この映画が、重いマンホールの蓋を、パカッ!と開いてくれるはず。
現在上映中の映画館では、女性限定イベントを開催したりレディースシートを設けているところもあります。
パートナーがいるなら、是非、一緒に観てください。この映画の感想で、彼のエロスピ度が量られるはず。
「目交わ」ずにはいられなくなる究極のエロスピ映画。おすすめです。
(OLIVIA)

東良 美季 (著)


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